となりの町にブックオフができた!

わが隣町綾瀬に、今日ブックオフがオープンした。これまでわが家からもっとも近いブックオフといえば北千住駅前か松戸駅前だったが、いずれも最寄り駅から2駅離れていた場所にある。今度の綾瀬駅前店は一つ隣、しかも手前の駅なので、ここで下車して歩いて帰宅というのも可能。これからもっとも利用するブックオフとなりそうだ。ワンフロアだが、中は広くて品揃えも満足。
家族4人総出で行ったのだが、私の財布にあるお金では足らず妻から援助してもらわねばならないほど買ってしまった。本はいつもの黄色のビニール袋でなく、初めて紙袋に詰められてしまうほど。ひたすら妻に恐縮しながら帰途につく。
綾瀬駅前には、デカダン文庫(最近立ち寄っていない)もあるが、古書ほうろうとブックオフ千駄木店以上に扱う本の種類が違うので、競合することはないだろう。むしろブックオフの客がデカダン文庫にも立ち寄るということになりそうで、客足が伸びるかもしれない。まあ、私のような素人がよけいな心配をするものではないか。

香内三郎『活字文化の誕生』(晶文社
カバー、950円。最近『読者の誕生』が出たが、内容的に歯が立ちそうでなく、値も張るので買っていない。そういうこともあって、この前著も気になっていた。定価(3500円)の割に安く値付けされている。
山本夏彦『最後の波の音』(文藝春秋
カバー・帯、800円。帰宅して愕然、ダブりだった。未購入本を勘違いしていた。ああ、もったいない。ISBN:4163595104
井上ひさし(文)山藤章二(絵)『巷談辞典』(文藝春秋
カバー・帯、500円。先日文庫版を読んだばかり。集めきると元版にまで手が出てしまう。版面の雰囲気は吉行淳之介『贋食物誌』の元版とそっくり。カバー裏見返しにブックオフの500円と100円のシールが貼られている。別の店で最初500円で売られ、100円に値下げされても売れ残ったのがこの店に回され、あらためて500円に値が付けなおされたということなのだろうか。
★高柳好一ほか『亀有だーい好き』(亀有を愛する会)
カバー・帯、750円。亀有駅南口に再開発でイトーヨーカドーができる直前に刊行された、地元の人びとによる昔の亀有の回想記。私の知らない昔の亀有の世界。著者は葛飾区の中学校・小学校の元先生方。新参者にとってこういう本は貴重。だから出会ったときに買わずにはいられない。
庄野潤三『貝がらと海の音』(新潮文庫
カバー、350円。ダブり。小口が削られていなかったので。これも無駄と言えば無駄だ。ISBN:4101139032
木村毅『大衆文学十六講』(中公文庫)
カバー、450円。巻末に谷沢永一編の著書目録と、向井敏さんの解説が付く。ISBN:4122020166
景山民夫山藤章二『食わせろ!!』(講談社文庫)
カバー、300円。以前買ったのは角川文庫版。順番としてはこちらが先。解説が中島らもISBN:4061846019
高橋三千綱『女のいない国』(新潮文庫
カバー、250円。テーマ的にも、目次が二段組みでタイトルがずらりと並ぶ体裁を見ても「夕刊フジ」としか思えない。「あとがき」を確認したところ、これまたビンゴだった。挿絵は「ホワッツ マイケル」の小林まことさん。ISBN:4101253048
柴田錬三郎『地べたからもの申す』(集英社文庫
カバー、300円。この前半「どうでもいい事ばかり」は「〜について」というタイトルで統一された44篇の短いエッセイで構成されている。数が足らないものの、文庫版で3ページ弱という分量は気になったが、「夕刊フジ」本ではなさそう。ISBN:4087484084
片岡義男『映画を書く―日本映画の原風景』(文春文庫)
カバー、400円。妻にレジに並んでもらっているとき、念のため近くの棚をいまいちど眺めたら見つけ、慌てて追加。「映画を通して日本人の心性に迫る画期的エッセイ」(カバー裏紹介)ということで、見つけた経緯も合わせ、けっこう嬉しい本だ。枕元本候補。ISBN:4167656035
都筑道夫『にぎやかな悪霊たち』(講談社文庫)
カバー、105円。どたばたお化け短篇集。ISBN:4061362364
開高健『あかでみあ めらんこりあ』(角川文庫)
カバー、105円。20歳のときに書いた「幻の処女長篇」とのこと。解題向井敏さん。ISBN:4041242126