嬉しや『芳兵衛物語』

尾崎一雄『芳兵衛物語 他二篇』(旺文社文庫
カバー、450円。尾崎さんと奥さんの芳江さんの新婚生活を描いた長篇。ほか連作の「なめくぢ横丁」「もぐら横丁」を収録。とても嬉しい成果。
山田稔『スカトロジア(糞尿譚)』(講談社文庫)
カバー、200円。福武文庫版をすでに持っているが、購入。
色川武大『離婚』(文春文庫)
カバー・帯、100円。ISBN:4167296012
色川武大『恐婚』(文春文庫)
カバー・帯、100円。ISBN:4167296039

このほか、色川武大(というより阿佐田哲也)さんの本、とりわけ双葉文庫と角川文庫を中心とした麻雀小説が多く並んでいた。上の『離婚』『恐婚』もそうだが、ことごとく丁寧にパラフィンがかけられ、保存がいい。こうした麻雀小説を丁寧にとっておいた元の持主は、いったいどんな人だったのだろう。
色川武大さんと言えば、昨日生協書籍部で『映画放浪記』*1キネマ旬報社)という本を見つけ驚き購った。なんと『色川武大の御家庭映画館』の新装再刊である。解説を読み、この本はファンの間で幻とされていたことを知った。以前この元版を綾瀬のデカダン文庫で入手したのに、未読のままだ。そんな「幻の書」をあっさり見つけていたのか。この本については、いずれ読んでからゆっくり書くことにしよう。

都筑道夫『はだか川心中―自選傑作集』(ケイブンシャ文庫)
カバー、100円。ISBN:4766902823