2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

引用を読むか読まぬか

9月中旬に読んだ本。 筒井康隆編『異形の白昼 恐怖小説集』*1(ちくま文庫)。 アンソロジストとしての筒井さんの見識の高さが発揮された一冊。巻末の筒井さんによる「解説・編輯後記」を早く読みたくて本篇を読んだという本末転倒の気味があった。全篇すば…

永遠と名づけ

この9月上旬に読んだ本。 伊坂幸太郎さんの『終末のフール』*1(集英社文庫)。 子供の頃、人は死んだらどうなるのだろうと考えていたら眠れなくなったとはよく聞く話である。わたしもそうだった。しかも今もってときどきそういうことが頭から離れなくなって…

8月に読んだ本

ここ一、二週間で読んだ本。 新海均『カッパ・ブックスの時代』*1(河出ブックス)。光文社を代表するシリーズだったカッパ・ブックスが神吉晴夫の手によっていかに生み出されてきたのか、どんなふうにベストセラーが企画されたのか、ワクワクさせられるよう…