2009-09-01から1ヶ月間の記事一覧

遅すぎた『細雪』読破

先だってのいわゆる“シルバー・ウィーク”では、出かける予定がまったくなかった。逆に家族が妻の実家に帰り一人東京で留守番ということになったので、この機会にこれまで読めなかった本をじっくり読もうと思い立った。選んだのは、谷崎潤一郎の大長篇『細雪…

まぼろしの一丁倫敦

一丁倫敦と丸の内スタイル展@三菱一号館

句会小説から広がる世界

できるかぎり更新していこうという気持ちから、リハビリのつもりでかつて書いた自分の文章を読み返し、感覚を取り戻そうと考えた。ちょうどいま9月なので、9月ばかりを溯って読んでいこうとしたところ、2007年9月12日条で取りあげた「挨拶としての俳句」(→2…

剽窃ではない

前回書いた拙著刊行のお知らせに関係して、ひとつおことわりしておかなければと思っていたことがあった。『織田信長という歴史』という書名についてである。 著者の意図は、こんなものである。 織田信長という人物そのものについて書いた本ではないけれども…

著書刊行のお知らせ

これまではあまりここに仕事がらみのことは書かないようにしてきましたが、今回は背に腹を変えられないこともあって、本職の話を書きたいと思います。 このたび、国文学や歴史学関係の書物を中心に出している勉誠出版から『織田信長という歴史―『信長記』の…