2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ和田誠に惹かれるのか

和田誠展「書物と映画」@世田谷文学館 世田谷文学館にて昨日からはじまった和田誠展に行く。つい最近たばこと塩の博物館にて、煙草を主題にしたイラストの展覧会を観たばかりだと思っていたが、半年以上経つのか(→2010/10/24条)。 昨夏自家用車を購入して…

絵巻を流して見ると

生誕100年藤牧義夫展@群馬県立館林美術館 妻に群馬までのドライブ・デートを誘ったものの、テニスに行く、と断られたため、やむをえず、ひとり車で群馬県立館林美術館に行く。サブ・ドライバーがいれば安心だというもくろみを鋭く察知されてしまったらしい…

記憶が家をつなぐ

父母がいて、それぞれに祖父母がいて、そのまたそれぞれに曾祖父母がいる。さかのぼればきりがない。彼ら先祖の一人が欠けても自分という人間はこの世に存在していない、ということを意識するのは、お墓参りの機会だろうか。 星野博美さんの『コンニャク屋漂…

増殖する物語

極上のノンフィクションはさながらミステリ小説のごとし。ややもすればミステリ小説を凌駕する。 ノンフィクションすべてがミステリのような謎解きの要素をもっているわけではなく、そもそもノンフィクションというジャンル自体、謎解きに限定されるものでは…