2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

気になる田中春男

追悼高峰秀子アンコール@新文芸坐 「銀座カンカン娘」(1949年、新東宝) ※四度目 監督島耕二/高峰秀子/灰田勝彦/笠置シヅ子/古今亭志ん生/岸井明/服部早苗/浦辺粂子 「細雪」(1950年、新東宝) 監督阿部豊/原作谷崎潤一郎/脚本八住利雄/高峰秀…

五十代へむかって

重松清さんの文庫新刊『鉄のライオン』*1(光文社文庫)を読み終えた。 本書は、1981年、田舎を出て東京の大学に入学した「僕」を主人公にした連作短編集という体裁をとる。この「僕」とは重松さん自身をモデルにしている。ここに収めてある短篇すべてが東京…

父親への慈愛

父親のことを書いた作品として、すぐ頭に浮かんできたのは、沢木耕太郎さんの『無名』(幻冬舎 →2004/1/1条)、そして小林恭二さんの『父』(新潮文庫 →2003/4/9条)だった。北村薫さんの『いとま申して 『童話』の人びと』*1(文藝春秋)を読みはじめて、そ…

ツイッター効果

しばらくのあいだ、読んだ本について書く余裕がなかった。余裕をなくさせている環境はまったく変わっていないのだが、こんな状態にだんだんと我慢ができなくなってきた。震災、というのもひとつのきっかけだったかもしれない。 また、先日からNHK-BSプレミア…

ツイッターをはじめる

この「新・読前読後」更新が止まったままになっている。 本を買い、読む生活は変わっていない。読んだ本について、もちろん思うところもある。 しかし、その「思うところ」を長い文章にするまでに頭のなかでころがす余裕、またそれを書く余裕がないのだ。本…