2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

島崎雪子の芳兵衛

よみがえる日本映画 vol.3新東宝篇@東京国立近代美術館フィルムセンター 「もぐら横丁」(1953年、新東宝) 監督・脚本清水宏/原作尾崎一雄/脚本吉村公三郎/佐野周二/島崎雪子/日守新一/宇野重吉/若山セツ子/森繁久彌/千秋実/和田孝/田中春男/…

ライン・シリーズ マジック1

よみがえる日本映画 vol.3新東宝篇@東京国立近代美術館フィルムセンター 「黒線地帯」(1960年、新東宝) 監督・脚本石井輝男/脚本宮川一郎/天知茂/三原葉子/三ツ矢歌子/細川俊夫/瀬戸麗子/矢代京子/魚住純子/鮎川浩/宗方祐二/大友純 今週はなぜ…

日活アクションのはざまに咲いた花

現代文学栄華館―昭和の流行作家たち@ラピュタ阿佐ヶ谷 「硫黄島」(1959年、日活) 監督宇野重吉/原作菊村到/脚本八住利雄/美術木村威夫/大坂志郎/小高雄二/芦川いづみ/佐野浅夫/小沢栄太郎/山内明/芦田伸介/渡辺美佐子 新聞記者の小高雄二は、…

贅沢な時間のなかで

昨年読んだものの感想を書きそこねた本を書棚に探して、一冊一冊読んだときの記憶を呼び起こそうと苦労した。苦労のあとは昨年の大晦日に書いたとおりである(→2011/12/31条)。 そこの一番最後に書いたのが、関容子さんによる詩人堀口大學の聞書『日本の鶯…

本を読んで人生を考える

連休前に新刊本(といってもすべて昨年出た本だが)3冊を購った。それらすべてをこの連休中(しかもまだ二日目だ)に読み終えてしまった。めずらしいことである。「買った本すべてを読むわけではない」。本好きにとってしごくあたりまえの原則だが、実際読み…

横溝ブームのドキュメント

今年は帰省をしなかったため、食っちゃ寝の寝正月であった(帰省しても寝正月には変わりないのだが)。少し身体を動かしておかないと、仕事始め後の日常生活に差しつかえるという危惧もあったので、妻と次男と三人で隣町にあるブックオフまで歩いて往復する…