急げ綾瀬へ

松浦寿輝『青天有月』(思潮社
カバー・帯、950円。読み終えたばかりの松浦寿輝『もののたはむれ』(文春文庫)の解説で、三浦雅士さんが本書(随想集)をあげ、『もののたはむれ』の双子であり、松浦寿輝を小説家にした」本であると、これまた高く評価している。これを読んで気が急いて仕方がなかった。訪れるたび綾瀬のブックオフで売れ残っているのを憶えていたからだ。今日、慌ててブックオフに駆けつけたところ、良かった、まだ売れ残っていた。ISBN:4783715742
★児井英生『伝・日本映画の黄金時代』(文藝春秋
カバー・帯、750円。著者は溝口健二西鶴一代女」などを制作した名プロデューサーだったという。その自伝。扉に「謹呈」「乞御高評」および住所氏名を刻したハンコが捺してあった。つまり著者謹呈本なのだが、献呈署名入本とくらべればありがたみがないなあ。「御高評」とあるから著者と親しい人ではないのかもしれない。ISBN:4163430105