2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

文学座員大活躍の巻

名画 the NIPPON@チャンネルNECO(録画HDD) 「最高殊勲夫人」(1959年、大映) 監督増村保造/原作源氏鶏太/若尾文子/川口浩/宮口精二/滝花久子/亀山靖博/丹阿弥谷津子/船越英二/近藤美恵子/北原義郎/柳沢真一/金田一敦子/東山千栄子 三原商事…

“知られざる古本屋”幻想

上に書いたように、金町には(にも!)少数ながら本格的な古本屋があった。東京のあちこちの町、場末のいたるところに、このような“知られざる古本屋”がひっそりと客を待っているのではあるまいか。これは希望的な幻想に過ぎないのだろうか。 映吉書店@金町…

第74 近くて遠い隣町

わたしは「こち亀」の町に住んでいるが、寓居のある集合住宅は都心から見ればひとつ手前の綾瀬との中間にある。定期券の都合もあるから、たまにひとつ手前の綾瀬で途中下車することがあっても、反対に最寄駅を素通りして先の町へと足を伸ばすことはまったく…

築地からバスに乗って

銀座から築地まで歩く。新生堂奥村書店の前の通り(マロニエ通り)をそのまま築地方向に歩き、旧築地川を亀井橋で渡って築地警察署と電通ビルを過ぎると、がらりと雰囲気が変わって昔ながらの小さな店が軒を連ねる一角がある。 築地一丁目と二丁目の間の交差…

脇役者田崎潤

日本映画専門チャンネル 「続社長道中記」(1961年、東宝) 監督松林宗恵/原作源氏鶏太/森繁久彌/小林桂樹/加東大介/三木のり平/団令子/久慈あさみ/浜美枝/草笛光子/淡路恵子/田崎潤 正続つづけて放映されていたが、時間的に続から観てしまった。…

断面からの世界展

〈種村季弘 断面からの世界〉展@スパン・アート・ギャラリー(銀座二丁目) 種村季弘さんの新刊『断片からの世界―美術稿集成』*1(平凡社)刊行と、スパン・アート・ギャラリー開廊10周年を記念して、同書のなかで論じられている種村好みのアーティストの作…

東京を散歩すればわかること

今月の新潮文庫新刊はわたし好みの本が多く、豊作だ。単行本で出たとき、とても面白く読んだ最相葉月さんの『あのころの未来―星新一の預言』(→2003/5/21条)がわずか2年あまりではやばやと文庫に入ったほか、その最相さんの本が論じている星新一の単行本未…

変わらぬ自民党

「特集 太平洋戦争と日本映画」@日本映画専門チャンネル(録画HDD) 「小説吉田学校」(1983年、東宝) 監督森谷司郎/原作戸川猪佐武/脚本長坂秀佳・森谷司郎/森繁久彌/芦田伸介/小沢栄太郎/三津田健/梅宮辰夫/藤岡琢也/田崎潤/竹脇無我/高橋悦…

タネラムネラな日々・東京篇

『雨の日はソファで散歩』*1(筑摩書房)を読み、巻末の「種村季弘著作目録」に目を通していると、さまざまな記憶が去来し、しばらく追憶にひたってしまった。 仙台に住んでいた頃は、著作を読んで楽しむだけのファンだったが、思いがけず東京に住むことにな…

豆腐マニア種村季弘

種村季弘さんが亡くなってはや一年が過ぎた。病床でみずから構成を考え、手を入れていたという遺著2冊が、没後一年という節目のこの時期に相次いで刊行された。『断片からの世界―美術稿集成』*1(平凡社)および『雨の日はソファで散歩』*2(筑摩書房)であ…