週末の購入本
青木正美『古本屋五十年』(ちくま文庫)を読んでいたら堀切の青木書店に行きたくなって、ついでにそのまえに「講談社」書店にも立ち寄る。
- ★都筑道夫『三重露出 都筑道夫コレクション《パロディ篇》』(光文社文庫)
- カバー・帯、390円。ISBN:4334735533
- ★伊藤整『日本文壇史3』(講談社文芸文庫)
- カバー、600円。これで三冊目。奥付を見ると今月三日付の重版だった(第6刷)。新刊も早く入るし、重版になるとそれも入る。いったいどういうことだろう。その他今月重版されたのは、木山捷平や佐藤春夫の作品もあるらしい。講談社文芸文庫のうちで何が重版されたのか、この新古書店に行くとわかるというのも不思議なものだ。ISBN:4061963163
- 青木書店@堀切菖蒲園
- ★山田稔『太陽の門をくぐって』(編集工房ノア)
- カバー・帯・パラフィン、500円。山田さんの『残光のなかで』を読んだばかりということもあり山田作品を探してみる。青木書店は文芸評論は多いけれども純粋な文学作品の単行本はあまり店頭に並んでいない。そのなかから山田作品を探すのは困難かと思ったら、偶然、紀行の棚で本書を発見。さいわい未所持の本で、この値段はきわめて安い。大収穫。
長男がいまはまっているマンガ『名探偵コナン』のコミック本を買うために北千住のブックオフへ。私はそれを口実に自分の本を。
- ★都筑道夫『誘拐作戦』(創元推理文庫)
- カバー、300円。長篇ミステリ。ISBN:4488434010
- ★海渡英祐『俥に乗った幽霊』(光文社文庫)
- カバー、250円。明治時代の新聞記者を主人公にした連作ミステリ短篇集。明治の噺家を主人公にしたミステリ『出囃子が死を招く』の姉妹編。ISBN:4334715990
- ★獅子文六『悦ちゃん』(角川文庫)
- カバー、100円。子供の付き合いで来たわりには大大収穫。気ばって探しにくるよりは、こんな気軽な気持ちのほうがいいのかもしれない。全集を持っているのにこんなにウキウキと嬉しいのは、よほどの文庫好きなのである。奥付を見ると1979年の44刷。この月の角川文庫新刊に『病院坂の首縊りの家』や『横溝正史読本』がある。このあたりを境目に獅子文六作品はなくなっていったのだろう。