『気まぐれ美術館』復刊

『気まぐれ美術館』シリーズ

月替わりになったので新潮社のサイトを漫然と見ていたら、今月「とんぼの本」シリーズから『洲之内徹 絵のある一生』という本が出ることを知った。これはおそらく『芸術新潮』1994年11月号(特集「今こそ知りたい! 洲之内徹 絵のある人生」)が元になっているのだろう。この雑誌については、2004/4/28条2004/5/19条2005/9/11条など参照。
この本は洲之内徹没後20年を記念してのものだという。あらためて新潮社の近刊紹介サイトに戻ると、その上のほうに『気まぐれ美術館』シリーズ全6冊復刊とあったのを遅まきながら発見し、息を呑んだ。当然没後20年を記念してのものだ。6冊で21000円なり。全部古本で買いそろえ、ひととおり読んだけれど、また買ってしまいそうだなあ。
後半の『人魚を見た人』『さらば気まぐれ美術館』はカバーになってしまったが、それまでは函入で、最後までクロース装の上品なつくりだった。これら装幀もそのままで6冊21000円なら、安いと思う。ただこの安さで気になるのは、装幀の質を落とし、同じようなデザインで統一されて出されること。クロース装が紙装になるなら残念だが、その場合買うかどうかはデザイン次第か。
それにしても、先日思い立って『気まぐれ美術館』を読み直したのは、この企画と何ら関係ない。書籍情報摂取のアンテナ感度が大きく鈍っている現在、今日までまったく知らなかったのだから。何たる偶然だろう。
心覚えのために、これまで書いた同シリーズの関連記事をまとめておく。