すべり込み地下室の古書展

地下室の古書展 vol.6」の最終日、終了時間間近にすべり込みセーフで間に合った。会場でお会いした西秋書店の西秋さんや石塚公昭さんから、「次のトークショーも出ますよね」と言われてしまったが、今回は諸般の事情でパス。不義理をしてしまい、申し訳ありませんでした。澁澤龍子さんのお顔をちらりとお見かけしただけで満足なり。

山口瞳『酒呑みの自己弁護』(新潮社)
カバー・帯、500円。かねがね、状態が良くかつ安い元版があれば買おうと思っていた。前々から疑問に思っていたのだが、なぜこの元版のカバーは本自体より大きいのだろう。著者・装幀者(山藤章二さん)の意図なのか、何かの間違いなのか。余った部分がよれよれになって、この本を立てると上に本を積めないではないか。
山藤章二『人の噂も五七五』(文藝春秋
函、500円。筒函入り横長の本。中味は全編山藤さんによるイラスト・川柳集。いままでまったく眼にしたことのない本なので、まあ珍しい部類に入るのだろう。こんな本を出展してくれた西秋さんに感謝。

その他会場では、先行発売だという坪内祐三『極私的東京名所案内』*1(彷徨舎)、石塚公昭『乱歩 夜の夢こそまこと』*2パロル舎、署名落款入り、オリジナルプリント付)を買い求める。
石塚さんの写真集は、出たという話を聞きながら書店で見かけることがなく、どうしたものかと思っていた。会場でそのことを石塚さんに申し上げたら、「ほら、そこにありますよ」と言われたので、早速購入。古書展に行きながら、古書対新刊の出費率が1対4というありさま、これいかに。