最寄駅近くの古本屋から

自宅最寄駅から自宅に歩いて帰るまで、途中に3軒の古本屋がある。いずれも漫画が半分を占める小さな古本屋だ。うち1軒は、以前は文庫本もそれなりにあったが、いまや漫画とゲームにスペースを占領されてしまい、最近訪れていない。ここでは獅子文六『父の乳』を50円で購った。もう1軒あったが、一年前ほどに閉店してしまった。以上は駅の北口にある。
南口方面には2軒あり、もう1軒、線路の北にはあるけれども線路に沿って少し前の駅まで戻らなければならない店もある(以前ここで小林信彦『監禁』を見つけた)。この3軒は仕事帰りに立ち寄るという気軽さで行けるところではない。時間に余裕があれば、「ひとつ行ってみるか」という気持ちになる程度で、訪れる頻度は二ヶ月に一回といったペースになるだろうか。
今日はその3軒を回ってみた。

  • 最寄駅南口の古本屋2軒から
群ようこ『肉体百科』(文春文庫)
カバー・帯、100円。大きさの違う女性のバストを横から見たイラストが描かれた表紙(南伸坊さん画)は記憶がある。これが夕刊フジ連載エッセイだった。ISBN:4167485052
安野光雅『黄金街道』(講談社文庫)
カバー・帯、300円。落語の「黄金餅」で語られる上野から麻布までのルートを画帖片手に歩いた散歩画文集。冒頭に志ん生による「黄金餅」の筆記が転載されている。ISBN:4061856618
★中町信『「心の旅路」連続殺人事件』(徳間文庫)
カバー、200円。記憶喪失をテーマにしたミステリ。著者の第二長篇とのことで、江戸川乱歩賞候補作とのこと。ISBN:4195683335