影響されどおし

お金もないことだし、暑いし、この週末は蟄居して読書と映画三昧で過ごそうと思っていたのだけれど、退屈男さんほかの影響で古本屋に行きたくてムズムズしてきたので、柏へ行くことにした。
柏では、ようやく新装開店なった太平書林に行くことができた。新装とはいっても、建物が新しくなっただけで、もとの店の棚配置がほとんど変わらないという、ある意味珍しい、別の言葉で言えば超保守的な新装ぶりである。靉靉書房と古書森羅にも立ち寄ったが、こちらでは購入本なし。

  • 太平書林
辰野隆『凡愚問答』(角川新書)
カバー、200円。今日もっとも嬉しい本。初出が明らかでないが、一回3枚100回のエッセイ集ということで、弟子渡辺一夫の『随筆うらなり抄』と同じく西日本新聞連載なのだろうか。エッセイ集ではあるが、スタイルは書名にあるように問答体という凝ったもの。
小林信彦『オヨヨ島の冒険』(角川文庫)
カバー、200円。ISBN:4041382017
小林信彦怪人オヨヨ大統領』(角川文庫)
カバー、200円。以上、「オヨヨ」シリーズの第一作、第二作。これは晩鮭亭(id:vanjacketei)さんの影響。ほんのちょっとした記述なのだが、そういう記事に限って心にとどまるものである。

その後家族と松戸で待ち合わせ、先日澁澤龍彦署名本を入手したブックオフ松戸駅西口店へ。

常盤新平『片隅の人たち』(福武書店
カバー・帯、950円。常盤さんの早川書房編集者時代を描いた小説。宮田昇『戦後「翻訳」風雲録』、清水俊二『映画字幕五十年』を読み、生島治郎『浪漫疾風録』を入手した流れで、これを買い逃すことはできなかった。ここにも都筑さんの名前が出てくる。ISBN:4828824448
都筑道夫『未来警察殺人課』(徳間文庫)
カバー、105円。連作SF推理短篇集。ISBN:4195673593
都筑道夫『酔いどれ探偵』(新潮文庫
カバー、105円。エド・マクベインパスティッシュISBN:4101286035
林えり子『仮装―男装の麗人川島芳子』(集英社文庫
カバー、105円。たまたま手に取ったら、戸板康二さんが解説だった。とりあえず買って、帰宅後ふじたさん(id:foujita)の「戸板康二解説の文庫本を探せ!」をチェックしたところ、未収の本だった。ちょっとした発見かもしれない。ふじたさんに進呈しよう。ISBN:4087494608