偶然に驚く

非常勤講師の仕事を終え、今夜もまた、いまのところ東京で歩いていてもっとも気持ちのいい通りのひとつ、表参道の青山通りから明治通りまで緩やかに下る道を、ウキウキしながら歩いた。
久しぶりに原宿のブックオフに立ち寄ってみる。ここは書友密偵おまささん(id:mittei-omasa)がよく来られるところだよなあと思いながら文庫棚の前に立ったら、何と何とそのおまささんがいらっしゃるではないか!
スムースの会でお目にかかっていなければ、「何とたくさん本を買っている女性であることよ」と脇目を使いながら通り過ぎるところだったが、そういうわけにもいかない。思い切ってご挨拶する。今回も唐突だったので動揺し、何もお話できずに終わったけれど、またいずれお会いできそうな気がする。歌舞伎座あたりだろうか。おまささん、本日も失礼いたしました。

倉本聰『北の動物園』(産経新聞ニュースサービス)
カバー・帯、850円。夕刊フジ連載本。平成14年から16年にかけて週一回連載されたエッセイ97篇。エッセイの数は変わらないものの、もう毎日というのはないんだな。ISBN:4594048625
川本三郎『シングル・デイズ』(リクルート出版)
カバー、750円。あまり見かけたことのないエッセイ集。ISBN:4889911022
井上ひさし『青葉繁れる』(文春文庫)
カバー、105円。先日映画「青葉繁れる」を観たとき、「今度古本屋で文春文庫版を見つけたら買っておこうと心に決める」と書いたからには、買う。ISBN:4167111012
大岡昇平『最初の目撃者』(集英社文庫
カバー、105円。推理小説短篇集。
都筑道夫都筑道夫コレクション《ハードボイルド篇》 探偵は眠らない』(光文社文庫
カバー、450円。二日連続都筑道夫コレクション購入。ISBN:433473569X

原宿店はあいかわらず品揃えがいい。このほか、このあいだ新刊で出たばかりで気になっていた川田武『五月十五日のチャップリン』まであって、思わず手に取ったのだけれど、懐具合と相談して、今回は泣く泣くパス。