買い過ぎた。はあ…

和田誠『似顔絵物語』(白水社
カバー・帯、600円。同じ版元の『装丁物語』を読んで以来気になっていた本。退屈男さんとの山藤章二和田誠似顔絵に関する対話からも触発されていた。【ブックス丈】ISBN:4560046638
野口冨士男『海軍日記―最下級兵の日記』(文藝春秋
カバー・帯、500円。海軍兵だった昭和19-20年の日記。【八勝堂書店】
阿川弘之論語知らずの論語読み』(講談社文庫)
カバー、200円。これまで何度も古本屋で目にしてきた本だが、あらためて手にとってめくってみると、何となく『夕刊フジ』連載物のようなにおいを感じたので、いちおう購入。この文庫版には初出情報がないので確認不可能。【古書・遙】ISBN:4061316990
江國滋『慶弔俳句日録』(新潮社)
カバー・帯、500円。【中川書房ISBN:4103032073
江國滋『挨拶がいっぱい―慶弔俳句日録'92-'93』(新潮社)
カバー・帯、500円。【中川書房ISBN:4103032103
江國滋『慶弔俳句日録'94-'95―人生春夏秋冬』(新潮社)
カバー・帯、500円。以上3冊は「俳句とスケッチで読み解く現代人物誌シリーズ」。気になっていた本だった。3冊もシリーズになっていたとは知らなんだ。【中川書房ISBN:410303212X
村川英(編)『成瀬巳喜男演出術―役者が語る演技の現場』(ワイズ出版
カバー、1000円。高峰秀子香川京子岡田茉莉子小林桂樹山村聰らが成瀬巳喜男の演出を語るインタビュー集。【アート文庫】ISBN:4948735698
小林信彦『小説探検』(本の雑誌社
カバー・帯、1000円。ああ、文春文庫『読書中毒』に収められていた。読まないからこうなる。【アート文庫】ISBN:4938463342
松島利行『風雲映画城(上)』(講談社
カバー・帯、800円。ISBN:4062060140
松島利行『風雲映画城(下)』(講談社
カバー・帯、800円。和田誠さんによる装幀が目に止まり平台から抜いてみると、結構面白そうな内容であることに興奮する。毎日新聞夕刊に連載された昭和40年頃までの「物語戦後映画史」ということで、エピソードの宝庫。著者は毎日新聞学芸部の記者で、本書刊行時は同新聞編集委員。各章タイトルはこうなっている。「嵐を呼ぶ日活」「松竹の新しい波」「勢ぞろい東映番外地」「東宝モダニズムの光と影」。献呈署名入だった。【不明】ISBN:4062062267

以上、読みたいと思う本ばかり買ったつもりだが、無駄な買物もあったりして、嬉しさと「買い過ぎた」という悔いがせめぎ合い、ちょっと悔いが優勢といったところか。
今回が第一回目の池袋西口公園古本まつり、西口公園にたくさんのテントが並んでいる。池袋駅に近いほうから順番に見ていったのだが、お店ごとの会計というのがよろしくない。あれもこれもと買っていくから、おしまいのほうになるにつれ財布の紐を締めがちになってしまうではないか。
途中で気がついて(遅い!)、「これは」と思った本に目星を付け、いったん最後までひととおり見終え、購入本を見定めてから戻ろうと方針を変更した。でも、それだと取り置きしてもらわないかぎり、戻ったときに目星をつけた本がまだ残っているという保証はない。ハラハラドキドキ気が急いてしまい、逆に棚を眺める余裕がなくなってしまう。心が広くないなあ。
デパートの古本市のような、買物カゴに入れて最後に会計というほうが、抑制されていい。でも、たまにはこういうスリルを味わうのも悪くない。