官能的なスリム帯
- 棚澤書店(店頭本)@東大正門前
- ★大岡昇平『酸素』(新潮文庫)
- カバー、100円。あまり古本屋で見たことがない本で、即物的なタイトルが気になった。大岡さんは戦時中日仏合弁の酸素会社に勤めた経験があり、それがもとになっているらしい。
- ★阿川弘之『乗りもの紳士録』(角川文庫)
- カバー・帯、100円。乗物を媒介にした交遊エッセイ。帯が3.5cmとスリム(標準サイズは5cm)なのがエロティック。河出文庫でむかし出ていた稲垣足穂の作品も帯がスリムサイズで、好きだった。
- 古書ほうろう
- ★清水俊二『映画
字幕 の作り方教えます』(文春文庫) - カバー、500円。著者のことを退屈男さんとふじたさん(id:foujita)のサイトで教わり、さらに和田誠さんの『ビギン・ザ・ビギン』でも触れられていたので、一気に関心に火がついた。お二人に感謝申し上げます。ISBN:4167484013
- ★高橋治『絢爛たる影絵―小津安二郎』(文春文庫)
- カバー・帯、1000円。ISBN:4167383012
- ★千葉伸夫『原節子―伝説の女優』(平凡社ライブラリー)
- カバー・帯、900円。ISBN:4582763901
- ★冨田均『東京映画名所図鑑』(平凡社)
- カバー・帯、1100円。何度か古本屋で出会っていた本だが、見送りつづけ、ようやく今日買う機会到来。日本映画のなかに映る東京の町をとことんまで集めた本。ISBN:4582828574
- ★野坂昭如編『ゴシップは不滅です』(新潮社)
- カバー、600円。「エッセイ おとなの時間」というアンソロジー・シリーズ中の一冊。いまちょうど読んでいる本に紹介されていたという機縁を大事に。ISBN:4106017253
- ★佐野洋『一人二役時代』(光文社文庫)
- カバー、200円。連作短篇集。ISBN:4334730000
古書ほうろうの棚はいまとても充実している。一人の方から出たのだろうか、とりわけ映画関係本の充実度が群を抜いている。今日買った本もこの手の本が多い。
「不忍ブックストリートMAP」をいただいてくる。30日の「一箱古本市」に出店したかったのだけれども、あいにく当日出張が入ったため、出店はおろか買い物にも行けなくなってしまった。残念無念。
また、来週から三百人劇場で始まる「吉村公三郎 女性映画革命」と続く「東宝娯楽映画のエース 千葉泰樹」の前売5回券も購入。吉村公三郎は「足摺岬」を観たいのだが、時間が合いそうにない。「安城家の舞踏会」は観るぞ。千葉泰樹は、もちろん、「大番」!