よみがえる横溝正史

成瀬巳喜男展については上で触れたので、ここでは横溝展について。この展示は常設展の一スペースを使ってのもので、没後同館に寄贈された6000点もの旧蔵資料のうちの一部が公開されている。今回は友人西田政治宛書簡や乱歩の正史宛書簡、愛用品、刊行された単行本・文庫本、横溝映画関係のポスターなどが展示されていた。
ずらりと並ぶ黒背の角川文庫横溝作品をガラスケース越しに眺めながら、かつて自分もこれらの本に熱中していた頃を思い出し、懐かしさがこみ上げてきた。けっこう揃えていた横溝本はほとんど処分してしまったが、ああもう一度集めてみたいなあとコレクター心を疼かせるアイテムではある。3/31まで。