またしても昼休みに

小春日和で気持ちがいいので、昼休み散歩。西片から本郷の路地裏を歩いて菊坂辺まで。菊坂の途中にリサイクルショップがあって、そこに少しだけ古本が置いてある。買取り品のなかにたまたま本もまじっていたという感じの扱いで、一冊100円。これまでたまに覗いてもほとんど買うべきものはないので、たいていスルーしてきたが、今日は天気が良くて気持ちにも余裕があったためか、前の本を取り除けて本棚の奥にある本まで探ってみた。そうしたらあるものだ。嬉しい収穫一冊。

高見順『いやな感じ』(文春文庫)
カバー・帯、100円。ダブり。高見順の代表長篇。600頁近い大著。約一年前、いまは南池袋に移転してしまった古書往来座(当時の店名は古本大學)で800円で入手していた(→2003/11/29条)。800円といえば、偶然にも昨日書いた中公文庫版『袋小路の休日』も同額。これがダブりでなければもっと興奮したのだろうな。100円なりに汚れているけれど、帯付きなのが貴重。ISBN:4167249022