早くも『ミステリ十二か月』の影響

横溝正史『夜歩く』(角川文庫)
カバー、100円。カバーイラストは“横溝正史エンサイクロペディア”によれば最初期のバージョン。何ヶ月か前にこの角川横溝文庫のたぶんどれも最初期バージョンのものが大量に入っていたのに出くわし、全て買い占めようかと激しく迷ったのだけれど、結局買わなかった。
今回『ミステリ十二か月』で、北村さんと対談した有栖川有栖さんが、横溝作品のなかで好きなものとして、『獄門島』『本陣殺人事件』『蝶々殺人事件』『犬神家の一族』の次に『悪魔の手毬唄』とこの本を挙げていたので気になった(5、6番目というのがポイント)。ほかの作品は読んでいるのだが、この『夜歩く』は所持はしていたが読んだ記憶がないのである。東京に戻ってさっそく行ってみたら、かろうじてこの作品は売れ残っていた。
天藤真『遠きに目ありて』(創元推理文庫
カバー、250円。こちらは本編(第一部)で北村さんが推していた本。安楽椅子探偵物の連作短篇集。
今日出海『私の人物案内』(中公文庫)
カバー、150円。知人・友人らの回想エッセイ。「辰野門下の旦那たち」「教育者辰野隆先生」などのタイトルに惹かれて。
★長井実編『自叙益田孝翁伝』(中公文庫)
カバー、250円。以前林哲夫さんにご教示いただいた震災文献。