こんなに安くていいの?

若手の古書店主さんたちが企画した新感覚の古書展第二弾。今回は初日に駆けつけることができた。購入したのはすべて西秋書店のブースからのみ。心が動いて本に手を伸ばし、売価を確認すると超格安。「ええっ、この本こんなに安くていいの?」という驚きでつい買わされてしまったという感じだ。これからも西秋書店の動きに注目。
他の書店もいい本がずらりと並んでいたのだが、私としては手が出せない値段の本ばかりで断念。
地下から上にあがってきたとき、ちょうど会場に入って来られた人形作家石塚公昭さんとばったり。地下で展示されていた石塚さんの文士人形写真を見てきたばかりなので驚いた。簡単に挨拶を交わして石塚さんは地下へ、私は二階へ。

吉行淳之介『贋食物誌』(新潮社)
元版。カバー、300円。種村季弘さんの『食物漫遊記』を読んで気になった本。新潮文庫版で何度も見かけたのに、いざ探すと見つからない。元版が安かったので、こちらで代用。
金子光晴『ほりだしもの―めでたき御代のはなし』(大和書房)
函・帯、500円。エッセイ集。滝田ゆうさんの装画がなまめかしい。
松本清張『私論 青木繁坂本繁二郎』(新潮社)
カバー・帯、400円。同郷・同世代の画家二人が対照的であった理由を解き明かし、再評価を試みるという書。坂本繁二郎の馬の絵が好きなので買ってしまった。文庫に入っているのだろうか。
永井龍男『わが女房教育』(講談社
カバー、300円。全集未収録の短い文章ばかりを収めたというライト・エッセイ集。ISBN:4062011530