小沼丹全集補巻発売!

美術館を出て、竹橋から歩いて神保町まで。久しぶりに東京堂書店に立ち寄る。『小沼丹全集』全四巻が完結していた。第四巻に挟み込まれていたリーフレットによれば、全集に漏れた長篇『風光る丘』は同じ版元(未知谷)から単行本として刊行され、また、同じく全集未収録のミステリ短篇は翻訳と合わせて全集補巻として新たに刊行する予定とあった。私も『宝石』に多く発表されたミステリ短篇がこの全集に収録されていないことを残念に思っていただけに、これは嬉しいニュース。きっと『風光る丘』と合わせて多くのリクエスト(クレーム)が寄せられたのに違いない。
東京堂ふくろう店の坪内コーナーにて下記の三冊を購入。うち二冊が古本。ここで古本を買うのは初めて。

山田稔『影とささやき』(編集工房ノア
エッセイ集。これのみ新刊。
★『丸谷才一と16人の世紀末ジャーナリズム大批判』(青土社
これで丸谷さんの「ジャーナリズム大批判」シリーズは残り一冊。ISBN:4791751019
堀切直人『水晶幻想―望遠鏡のなかの日本文学』(沖積舎
「えっ、こんな安くていいの」という値段だったので、つい。ゾッキ本のようだったけれど、仕入れ値はもっと安いのか?