冬のボーナスが出て、懐が少し暖かい。

  • 古書桃李@根津
冨田均『東京徘徊―永井荷風『日和下駄』の後日譚』(少年社)
『日和下駄』を模した東京散策エッセイ。欲しいなあと思いつつ、マイナーっぽいので見つからないだろうなあと半ば諦めていた本。とても嬉しい。500円。
獅子文六『アンデルさんの記』(角川文庫)
冨田さんの本を見つけた嬉しさに、前々からずっと気になっていて、でも高いので手を出しかねていたこの本も買ってしまった。古本文庫に1200円はちょっとねえ…。

川本三郎さんの『ロードショーが150円だったころ』(晶文社)の著者謹呈箋付本があったのですが(1200円)、見送り。いつも買おうかと迷う本なのですが、その都度内容が洋画対象だから見送っています。

★藤島亥治郎『明治少年記―一建築家の思い出ばなし』(住まいの図書館出版局)ISBN4795208018
先日百歳を超えてお亡くなりになった建築史学の泰斗による少年時代の回想録。明治32(1899)年生まれで根津辺で育った貴重な証言が。これも嬉しい。500円。
田中小実昌『コミマサ・ロードショー』(晶文社
映画エッセイ。500円。
戸板康二『思い出す顔』(講談社)ISBN4062012715
書き下ろし人物エッセイ。1200円。

夕方入ったら、店主さんは知り合いの方と談笑中。その方から「こんな時間に客がくるのかあ」と驚かれてしまった。北上次郎さんの『余計者文学の系譜』サイン入り本があったのですが、内容的に自分の守備範囲ではなかったのでパス。デカダン文庫はしばらく今の場所で経営しているようです。>ファン各位