10万ヒット記念オフ会開催案

東京ディープな宿

あと2000ヒット強で、拙サイトのトップページに設置しているカウンタの数字が100000になる。ホームページを開設したのが99年1月。カウンタも同時に置いたはずだから、約五年かかって六桁の数字に到達するということになる。
ホームページ開設当初はカウンタの六桁がすべて埋まるなんて考えもしなかったから、これはひとえに来訪してくださった皆さんのおかげであり、この場をお借りして感謝申し上げます。
昨年末に開催した忘年会では美術館めぐり、飲み会に加え、余興として「本のドラフト会議」を開催した。本のドラフト会議とは、参加者全員が三冊ずつ本を持ち寄って、それをプロ野球のドラフト会議(といってもひと昔前の入札・重複抽籤方式)よろしく獲得する本の交換会だ。
われながらこの企画は面白かったと思うので、できれば今年も忘年会に合わせて開催したいと考えている。ただ、飲み会会場でやるとすると、出てくる料理やお酒との兼ね合いで多少混乱してしまうのが難だった。
今回は上に述べたように、拙サイトの10万ヒットという節目でもあるので、この難点を克服したうえでうまい企画がないものかと考えていたら、おあつらえむきのアイディアが浮かんできた。
昨日書いた「サタデー・ウェイティングバー・アバンティ」のサイトを興に乗って見ていたところ、11月8日の放送分で泉麻人さんが出演されたことを知った。泉さんはこのなかで東京の宿についてお話をされている。もちろんネタ本は自著『東京ディープな宿』中央公論新社、→8/25条)である。
見ていたら、偶然にもやはり昨日触れた川本三郎さんの新著『東京の空の下、今日も町歩き』(講談社)のなかで川本さんが宿泊された宿も登場しているではないか。荻窪の西郊ロッヂや千鳥町の観月などである。
この二人の趣味の共通性は感じていたけれども、これはたまたま二人の目の付け所が同じなのか、どちらかがどちらかに情報を伝えたのか、それにしても上記二つの本の親近性は強い。このうち観月にはホームページがあるというのでのぞいてみた。
ところで川本さんはこの宿についてこう書いている。

木々に囲まれて一見、神社ふう。曲がりくねった石畳の道を奥へと入ってゆくと池があり、橋がある。建物は増改築が続いたのか離れが点在している。
(…)この旅館のいいところは、離れの一画に大きな風呂があること。露天風呂まであるからうれしい。(30頁)
またこれとは別に「隠れ里のような旅館」とも表現しているが、いっぽうで泉さんは、川本さんのように手放しでは絶賛しておらず、どちらかというとこうした隠れ里風の雰囲気を客観的に楽しみ、描写することに力点を置き、善し悪しといった評価を避けておられる。図らずも川本さんと比較することで泉さんの禁欲的姿勢がわかって意外だった。
ところで肝心のオフ会に戻るが、この観月で一泊しながら「本のドラフト会議」をやってお風呂につかり酒を呑むのはどうかと考えたのである。観月のサイトを見ると、一番大きな「和室デラックス10〜14畳(1〜5名)」(バストイレ&LAN付き)のお部屋は一泊27,500円する。一人五千円強と安い。飲み代などを合わせても1万円くらいでちょうどいい。
もし女性が参加してくださるとなっても、またもう一つお部屋をとればいい。我ながらグッド・アイディアだと思うのだが、果たしてこの拙案に乗ってくださる方がいらっしゃるかどうか。忘年会としてセッティングするには遅きに失したかもしれない。忘年会にはこだわらず、10万ヒット記念をメインに観月一泊オフ会(本のドラフト会議付)ということで、来年一月に開催するのでも構わない。
もし「参加したい」という方がある程度いらっしゃれば、真剣に検討してみたいと思うのですが、皆さまいかがでしょうか。