ふーらふらふら
この時期の日活映画はアクションの裏でいろいろ見所のある作品が多いので、期待して観に行った。そもそも岡田真澄主演というところがいいではないか。46分の短篇作品であり、特集の西村晃はさほど目立った活躍をするわけではないが、ここに登場するヒロイン？の中島そのみのインパクトが強烈に印象に残った。
団令子たちと「お姐ちゃん」シリーズで人気を博したというが、わたしは観たことがない。彼女の出演作として印象にあるのは、「サラリーマン忠臣蔵」で堀部安兵衛をイメージした女性「安べえ」を演じていたこと（→2007/12/9条）。忠臣蔵中随一の剣士に当てた役を女性にやらせるという発想もさることながら、それを中島そのみが演じるということで、彼女の立ち位置がわかろうというものだ。
この映画でも威勢のいいガハハ笑いを繰り出しながら、岡田真澄を誘惑する役どころ。この映画を観てからというもの、「フーラフラフラフラフープ」という彼女が歌うフラフープソングのフレーズが頭から離れず、メロディがぐるぐる廻っている。豪快なガハハ笑いと、お世辞にも美人とはいえない風貌なのだけれど、あの独特の甘ったるい声と見事なプロポーションもあって、不思議な魅力がある女優さんである。
