三日連続映画三昧

「ガス人間第1号」(1960年、東宝
監督本多猪四郎/脚本木村武/特技監督円谷英二三橋達也八千草薫/土屋嘉男/佐多契子/左卜全/伊藤久哉/田島義文/村上冬樹佐々木孝丸松村達雄三島耕塩沢とき

謹厳実直そうな役柄が似合うと思っていた土屋嘉男が、薄気味悪い“ガス人間”だなんて。でもけっこうその薄気味悪さも似合っているからなかなか。
人間がガス化して、どんな隙間にも入ってゆけるし、逃げ出すことができるというアイディアが秀逸。ガス化する場面の特撮も面白い。
落ちぶれた舞踊家八千草薫とガス人間土屋嘉男のロマンスが、たんなる特撮映画であることを拒否しているが、ちょっとこの部分が胃にもたれる。八千草薫に忠誠を尽くす左卜全も印象的な映画だった。