スカイアクションの時代

「都会の空の非常線」(1961年、日活)
監督野村孝/脚本池田一朗・小川英/小林旭浅丘ルリ子/杉山俊夫/内藤武敏下條正巳/千代侑子/垂水悟郎/木浦佑三/高品格

石原裕次郎の「紅の翼」が当たったからか、スカイアクションという路線が日活のひとつの売りになったとおぼしい。この映画でも小林旭は商業ヘリコプターのパイロット役を演じている。
ストーリーは他愛なくて忘れかけてしまっている。弟分が似合う杉山俊夫、相変わらずキュートな浅丘ルリ子は女学生で、大学の航空部に所蔵してみずからセスナを操る。この時期の映画ではちょい役が多い下條正巳がけっこう大事な役どころを演じ、やはり悪役のその他大勢といった役どころが多い高品格にも見せ場がある。ただし死ぬ場面であるところがかわいそうだが。