久蔵獲得!

モノクロ久蔵像

最近ゆっくり映画鑑賞する時間がとれない。ハードディスクに録った古い日本映画をひたすらDVDにコピーする毎日。「積ん読の山」ではなく、「積ん緑の山」も高くなりつつある。困ったものだ。
「映画」というカテゴリーなのに観た映画の感想ではないのだけれど、映画に関係する話なので無理やりこのなかで書こうと思う。
先日子供と散歩中、コンビニに立ち寄って、食玩でも買ってあげようかとそのコーナーを物色していたら、黒澤明監督「七人の侍」のフィギュアなんてものが並んでいて、思わず食指が動いた。箱を見ると、この業界では著名な海洋堂によるもので、「七人の侍」それぞれのフィギュアだけでなく、黒澤監督やカメラクルーなどというものもあり、さらにそれぞれに彩色版とモノクロ版二種類、計18種のフィギュアがラインナップされているらしい。
マニア心をくすぐるラインナップだが、これを見てわたしが第一に思ったのは「宮口精二が欲しい…」だった。寡黙ながらすこぶる腕利きの剣士久蔵を演じたのが宮口精二で、「七人の侍」のなかではこの役が一番好きなのである。
子供に食玩を買ってあげたついでに、一個だけ「七人の侍食玩を買ってみた。帰宅してワクワクしながら開封してみると…、なんとなんと熱望していた宮口精二のフィギュアではないか。モノクロバージョンであった(写真参照)。フィギュアのほかリーフレットも付いており、あの映画における宮口精二のエピソードなどがイラスト付で紹介されている。これもまた嬉しい。
開封の様子を観察していた妻からは、「子供のように喜んでいた」とあとでからかわれてしまったが、そんなことは気にしない。とにかく一番欲しかったものが当たったのだから、大満足、一個きりであと買わずに済んだと安堵したのである。
ところがほとぼりが冷めてしばらくすると、「宮口精二の彩色版が欲しい…」と欲望がじわじわと広がってきたのだから始末に負えない。また「七人の侍」のメンバーをよくよく考えてみると、加東大介も欲しくなってきてしまった。うーん、しばらく本を買うお金を「七人の侍」フィギュアにつぎ込む日々が続きそうな予感がする。
【追記】
12日、2体目を購入。稲葉義男(五郎兵衛)のモノクロ像だった。