ふたたび経堂へ

待望の夏のボーナスが出た。妻からおこづかいをもらったので、それを手に、目指すは経堂。5月下旬に初めて経堂の大河堂書店を訪れたとき、前々から欲しいと思っていた本を見つけたのだけれど、高くて買えなかったのだった。一ヶ月余り経ち、まだ並んでいるかどうか。なければ仕方がない。

  • 大河堂書店
木山捷平『酔いざめ日記』(講談社
函・帯、3200円。これこれ、これが買いたかった。昭和5年から亡くなるまでの期間綴られた日記から、みさを夫人が編んだもの。木山捷平の日記をこれから拾い読みできることの嬉しさ。書友ふじたさんのサイトで本書の存在を知り*1、「欲しいなあ」と涎を流してから約1年半。意外にはやく思いがかなった。
池内紀『ああ天地の神ぞ知る―ニッポン発見旅』(講談社
カバー・帯、800円。紀行文集。95年に出た本だから、すでにこのとき池内ファンになっていたはずだが、まったく知らなかった。池内さんの著書リストを作ったとき本書の存在を知り、ネットで手に入れようとしたこともあるほど。古本屋で出会うほうがやはり興奮するし、嬉しいな。ISBN:4062075806
川本三郎『読書のフットルース』(講談社
カバー・帯、500円。川本さんの書評集。40代の頃の仕事。ISBN:406202716X
都筑道夫『悪意銀行』(角川文庫)
カバー、150円。光文社文庫都筑道夫コレクション」で既所持の作品だが、山藤章二さんが装幀した角川文庫も持っておこうと。安いし。解説は桂米朝さん。
和田誠『日曜日は歌謡日』(講談社文庫)
カバー、350円。毎回一曲の歌謡曲を取り上げたエッセイ集。ISBN:4061837729

今日は野村宏平『ミステリーファンのための古書店ガイド』*2光文社文庫)を携帯し、同書に掲載されている経堂の古書店をまわった。ただし遠藤書店本店・支店、古本大學経堂店では収穫なし。とはいえ各店とも品揃えはいい。やはり土地柄なのか、植草甚一さんの本がどの古本屋にもある。