古本たすき
密偵おまささん(id:mittei-omasa)からご指名を受けました。先日の“Musical Baton”といい、わたしのような者にふっていただき、たいへん光栄です。“Musical Baton”と似た企画だけれど、これから派生したのでしょうか。質問は英語でないから、日本で生まれた企画なのでしょうが。
- 1.1か月に通う頻度は?
- 職場周辺、自宅最寄駅周辺などなどを含めれば、1か月の半分はどこかしらの古本屋をのぞいているかもしれません。
- 2.最近買った古本は?
- この週末、和田誠『3人がいっぱい1・2』(新潮文庫)、平岡篤頼『パリその日その日』(筑摩書房)、松竹編『小津安二郎新発見』(講談社+α文庫)、新藤兼人『三文役者の死』(岩波現代文庫)、庄野潤三『さくらんぼジャム』(文藝春秋)、阿部牧郎『毎日が〆切日』(文藝春秋)を購いました。しめて2330円也。
- 3.100円均一等でうれしかったものは?
- 「均一本」というカテゴリーで売られていたものではないですが、野呂邦暢『文彦のたたかい』(集英社文庫コバルトシリーズ)を60円で、小林信彦『監禁』(角川文庫)を自宅近くの古本屋・新古本屋で100円で入手したのは興奮物でした。
また100円本ではないですが、先日ブックオフで澁澤龍彦署名入『太陽王と月の王』(大和書房)を600円で見つけたのには大興奮でした。
ブックオフで思い出しましたが、まだ20世紀だった頃、郷里山形のブックオフで旺文社文庫の内田百間シリーズのうち、なかなか古本屋でも見ない後ろのほうのものがずらり並んでいるのを見つけ、150〜200円くらいの値段で13冊購入したことがありました。このときも、高鳴る胸を鎮めながら雪道を踏みしめ帰ったことを思い出します。前後して別のブックオフでは、安藤鶴夫の旺文社文庫著作3冊も見つけたのでした。「地方のブックオフに良書あり」です。 - 4.好きな古本屋を3軒
- たなべ書店(南砂・西大島)/古書森羅(柏)/萬葉堂書店(仙台)。
著者五十音順に整然と並べられた文庫棚を「あ」から順にいざ見ていこうと身構えたときにおぼえるワクワク感がたまらない古本屋ばかり。
最後の萬葉堂書店は仙台市郊外に二店舗あり(また開成堂書店という支店もさらなる郊外にあり)、東京の古書店に質で劣らず、いずれも図抜けた蔵書量を誇り、しかも安い。学生時代ここでバイトをしており、このバイト経験がわたしの読書史のなかで決定的な位置を占めております。乱歩・澁澤・種村本も安く買わせていただきました。 - 4'.訪れてみたい古本屋は?
- 質問がおとなしいので、勝手に付け加えてみました。といいつつ、すぐパッと思いつかないのですが、文庫好きとしては、一度「ふるほん文庫やさん」に行って、見渡すかぎり文庫の棚を眺めてみたいなあと思います。
- 5.たすきを渡す3名
- 今度も渡すのは手控えようと思っていましたが、繰り返すのもあまり曲がないので、ふじたさん(id:foujita)、もうどなたかから回っているかもしれませんが、よろしくあとを引き継いでいただけませんでしょうか。あといま一人、id:higonosukeさんの古本体験を知りたいので、お願いできますか。