柏にて都筑道夫をかき集め

妻が柏に買い物に行くというので、これ幸いと同道を申し出る。たしか駅近くの太平書林が新装オープンしたはずなので、行きたいと思っていたのだった。
ところが行く時間が早すぎたのか(午前中)、土曜日は休業なのか(それはたぶんないだろう)、店が閉まっていてがっかり。以前も午前中に訪れ閉まっていたことがあったので、懸念していたのだが、またやられてしまった。柏の古本屋めぐりは午後にすべきである。
仕方ないのでもう一店、柏に行くと必ず訪れる古書森羅へ*1。ここでは都筑道夫さんの文庫本をたくさん買うことができたので、落胆を払拭することができた。

  • 古書森羅
都筑道夫『阿蘭陀すてれん』(角川文庫)
カバー、300円。解説植草甚一さん。本書の大半はちくま文庫の『都筑道夫恐怖短篇集成2 阿蘭陀すてれん』(ISBN:4480039678)に収められている。先日この『都筑道夫恐怖短篇集成』をパラパラめくっていたら、山藤章二さんのイラストが多く収められていることを知り、俄然興味をそそられた(なにをいまさら)。
都筑道夫『黒い招き猫』(角川文庫)
カバー、300円。こちらは『都筑道夫恐怖短篇集成1 悪魔はあくまで悪魔である』(ISBN:448003966X)に収録。
都筑道夫『悪夢図鑑1 あなたも人が殺せる』(角川文庫)
カバー、200円。ショート・ショート集。
都筑道夫都筑道夫ひとり雑誌第1号』(角川文庫)
カバー、500円。以上角川文庫の都筑本はすべて山藤さんによるカバー装幀。
都筑道夫『犯罪見本市』(集英社文庫
カバー、400円。どうしようか迷ったが、元版桃源社ということで購入を決めた。
都筑道夫『砂絵くずし―「なめくじ長屋捕物さわぎ」傑作選』(中公文庫)
カバー、260円。いずれこのシリーズは読むことになるのだろうけれど、まずは集めよう。
都筑道夫『深夜倶楽部』(徳間文庫)
カバー・帯、230円。恐怖小説の連作短篇集。解説宮部みゆきさん。ISBN:4195673712
小林信彦イーストサイド・ワルツ』(新潮文庫
カバー・帯、280円。未読のうえ、めくると東京の地名が目に飛び込んできて、たまらず。ISBN:4101158290
樹下太郎『非行社員絵巻』(文春文庫)
カバー・帯、300円。ユーモア・サラリーマン小説。本を開いたら栞が挟まっているページが開き、そこには久保田万太郎の作品を筆者は好きである」とあったのに動かされた。ちなみにこの一文が収められている章のタイトルは「…………」。ISBN:416731603X
三田誠広都の西北』(河出文庫
カバー、190円。これまで古本屋で何度も見かけた本だったが、先日本書が夕刊フジ連載エッセイ本であることを知り、以来探していた。イラストは黒鉄ヒロシさん。
永六輔『評論家ごっこ』(講談社文庫)
カバー・帯、220円。数日前、id:kuzanさんから夕刊フジ連載エッセイ本であることを教えていただいた本。一度古本屋で本書を手に取ったことがあるような気がする。そのときは気づかなかった。ISBN:4061852507
山口瞳『卑怯者の弁』(新潮社)
カバー・帯、105円。均一ワゴンより。男性自身シリーズの元版。帯付で状態も悪くない男性自身シリーズ元版をこんな値段で買っていいのかしらんと申し訳ないような気持ち。買ってから、ダブりかもという恐れがきざしてきたのだけれど、帰宅後即確認したら、持っていなかった。

*1:太平書林の近くに靄靄書房もあるが、今日はパスした。