スムース友の会&地下室の古書展

生来の人見知り人間が、すでに一度京都で会が開かれ、ある程度の雰囲気が醸成されているところに飛び込むのはかなりの勇気がいったのだけれど、書友晩鮭亭さん(id:vanjacketei)の京都の会ルポを拝読し、参加せずにはいられなかった。
岡崎武志さん(id:okatake)と山本善行さんの古本十番勝負や、スムース同人の方が放出された本のオークション、参加者の皆さんの自己紹介など、本好きの人たちが集う楽しい雰囲気のなかにいることがとても心地いい。
人見知りなのは損な性格で、ちゃんとご挨拶できたのは濱田研吾さんや晩鮭亭さんくらいであり、遠藤哲夫さんや、さらにブログを始める前からネット上で懇意にしていただいている密偵おまささん(id:mitttei-omasa)と初めてお会いし、先方からお声をかけていただいたのに、通り一遍の挨拶しかお返しできず、ただただ恥じ入ってしまう。唯一、山本さんのお隣に座ることができたおかげで、山本さんとはお話することができた。
林哲夫さんや岡崎武志さん、南陀楼綾繁さん(id:kawasusu)にもきちんとしたご挨拶ができず、たいへん失礼いたしました。わたしのような人間でもふところに飛び込めるような、とてもいい空気に包まれた会だっただけに、悔いが残る。
スムース友の会がお開きになったあと、その足で東京古書会館に向かい、地下室の古書展vol.5をのぞく。
会場でお会いしたふじたさん(id:foujita)、“森茉莉街道を行く”のちわみさんと、3人で喫茶店でひと休み。ちわみさんとは初対面。わたしよりずっと若い女性二人の古本パワーに圧倒されながら家路についたのだった。

山口瞳『ポケットの穴』(新潮社)
カバー、600円。「男性自身」シリーズの2冊目。買ってもすぐ読まないだろうから、買おうか買うまいかずいぶん迷ったのだが、この値段で今後手に入らないかもしれないということを考え、購入。
都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』(晶文社
カバー、800円。ここに収録されている「私の推理小説作法」が読みたくて。
黒井千次たまらん坂』(福武書店
カバー・帯、600円。謹呈箋に署名入。気になっていた短篇集だった。ISBN:4828822720
  • 頂戴本
堀江敏幸『書かれる手』(平凡社
カバー・帯。ふじさんからいただいた。ありがとうございます。しかも堀江さんの署名入。唯一持っていなかった堀江さんの本だった。ISBN:4582829449
★『宝石』1952年11月号
「ある作家の周囲」という連載読み物で、戸板康二さんが取り上げられている号。こういう雑誌を魔法のように見つけてきて、ホイッとくださるふじたさんを尊敬してしまう。