海野弘、大誘拐、夕刊フジ本、ハイスミス

ということで『大誘拐』の原作探し。たしか創元推理文庫版があったはずと、職場近くの大学堂書店に行ってみると、こういうときに限ってなくなってしまっている。残念。かわりに次の2冊。

小沢昭一『雑談にっぽん色里誌 芸人編』(ちくま文庫
カバー・帯、350円。新刊のとき買い漏らしていた。ISBN:4480039066
海野弘『リヨンの夜』(河出書房新社
カバー・帯、800円。帯に「都市の冒険者海野弘初の短編小説集」とある。海野さんには時代小説があることは知っているが、こういう現代物短篇小説の存在は知らなんだ。収録作品は「自動販売機の迷路」「ペーパー・シティを焼く」「ロサンジェルス・ウォーキング」「リヨンの夜」の4篇。ISBN:4309007201

やはり『大誘拐』を買い逃したのは悔しいので、帰り道、綾瀬で途中下車。無事入手することができた。

天藤真大誘拐』(創元推理文庫
カバー、420円。映画とどう違うのか、楽しみ楽しみ。ISBN:4488408095
★中町信『模倣の殺意』(創元推理文庫
カバー、360円。ちょうど新刊で『天啓の殺意』が刊行され、購入したばかりだった。たしか南陀楼綾繁さん(id:kawasusu)が『模倣の殺意』を高く評価されていたはずで、気になっていた。ISBN:4488449018
★P・ハイスミスヴェネツィアで消えた男』(扶桑社ミステリー)
カバー、280円。先日読んだ小林信彦さんの『読書中毒』では、「発端の設定にまずうなった」というところから最後まで褒めどおしの作品だった(「なにはなくとも、ハイスミス」)。ISBN:4594021956
阿刀田高左巻きの時計』(新潮文庫
カバー、220円。夕刊フジ連載エッセイ本。阿刀田さんも絶対夕刊フジに書いているはずと目をつけていたが、ようやく突きとめた。嬉しい。イラスト担当は久里洋二さん。ISBN:4101255075