丹羽文雄『魔身』(中公文庫)
「祖母との秘事を重ねてきた女婿の父は、檀家の女とも通じて寺を去り、母も家出した」(カバー裏梗概)という長篇。カバー、100円。
辻邦生『モンマルトル日記』(集英社文庫
1968年、パリ・モンマルトルに滞在したときの日記。カバー、100円。
近藤富枝鹿鳴館貴婦人考』(講談社文庫)ISBN4061831208
ダブり。カバー帯、100円。
水上勉(日〓貞夫写真)『若狭の道』(旺文社文庫)ISBN4010613890
若狭についての写真文集。カバー、250円。
菊地信義『装幀談義』(ちくま文庫)ISBN4480023968
好きなブックデザイナー菊地信義さんの装幀ノウハウ。カバー帯、250円。
高見順『昭和文学盛衰史』(文春文庫)ISBN4167249049
「あったらいいなあ」という程度の感覚で探していた本が、こんなところで、しかも安く見つかるとは。カバー帯、300円。
小林信彦『地獄の映画館』(集英社文庫)ISBN4087507637
60年代の映画エッセイ集。カバー、250円。
源氏鶏太『春雨酒場』(角川文庫)
短篇集。カバー帯、100円。

昼休み、本郷通りを歩いていたら、赤門前の前衛的なデザインのビル(スカイビジョンビル)にこの名前が掲げられていたのを発見。前からここにあったかなあ。なかったような気がするのだが、でもお店の名前は聞いたことがある。見上げてみると店内がわずかにうかがえ、ちょっと良さそうな雰囲気。
でも午後に会議が入っており、時計を見るとあと5分しかない。一瞬躊躇するも、足は自然に階段に向かっている。入ってみると、文学(幻想文学も)・人文社会系のいい本が整然と並んでいて興奮。おかげで会議に少し遅刻してしまった。灯台もと暗し。文庫も安くて良質。ここでこんなに安く売って大丈夫なのだろうかと要らぬ心配。時々観測すべき古本屋がこんな近場に見つかって嬉しい。
閉店時間を聞いて退勤後いまいちど訪れ、じっくりと店内を見て回り、追加して購入。

車谷長吉赤目四十八瀧心中未遂』(文春文庫)ISBN4167654016
もともと興味はあったのだけれど、このところの映画の評判の高さや、『書店風雲録』での車谷氏の姿を知るにつけ距離が縮まり、この文庫版の解説が川本三郎さんであることで購入決定。安かったし。カバー・帯、200円。
★井崎博之『エノケンと呼ばれた男』(講談社文庫)ISBN406185528X
エノケンの評伝。これまた嬉しい。カバー、250円。
阿刀田高松本清張あらかると』(中央公論社)ISBN4120027341
阿刀田さんが編んだ「松本清張小説セレクション」全36巻の巻末解説を集めた本。ライトな松本清張論といった趣で、こんな本があったなんて、これも収穫。カバー、400円。
江國滋『読書日記』(朝日新聞社
「本書ノ内容ハ「日記」ノ形ヲ藉リタ随筆・漫文、スナワチ消閑ノ読物ノツモリデアル」(凡例より)。何度か古本屋で見かけてスルーしてきた本。カバー・帯、300円。