上野古書のまち ★講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見17 組織と個人』（講談社文芸文庫）ISBN4061983539 第一期・第二期通してこれで買い漏らしはなくなったはずなのだが、積ん読の山をチェックせねば。カバー、400円。 ★都筑道夫『悪意辞典1 魔女保険』（…

先月行ったときには今月1日が引っ越しだと聞いていたので、先週さっそく途中下車して、移転場所とおぼしき綾瀬駅前をうろついてみたが、結局見つけることができなかった。今日もとの場所に自転車で行ってみると、まだ営業中でびっくり。ただ書棚の上に天井ま…

太平書林 ★『前代未聞の推理小説集』（双葉文庫）ISBN4575504327 カバー、300円。自宅近くの古本屋に長くあって気になっていたのだけれど、買わなかった。その後本書に野呂邦暢の小説が収められていることを知り、買おうと思ったときにはすでになく、悔しい…

里見紝の『羽左衛門伝説』（毎日新聞社）を読み終えた。本書は近代を代表する花形立役十五代目羽左衛門の「出生の秘密」を解き明かした書物である。 本書が書かれた時点（羽左衛門が亡くなって十年後の昭和30年）において、本書が明らかにした秘密がどの程度…

京都に出張に行くたび、お土産として、駅のキヨスクで売られている「ジャンボポッキー抹茶味」を買おうか買うまいか迷ってしまう。地域限定とか期間限定モノに弱いのである。買っていけば子供も喜ぶだろうし。ところが結局これまで買ったことがない。無難な…

昨日にひきつづき、何だか人生論めいたタイトルになった。私は色川武大さんの“人生九勝六敗理論”を信奉する者である。これは『うらおもて人生録』*1（新潮文庫）で展開されていた考え方で、人生勝ち続けることは所詮難しく、山あり谷ありなのであって、いま…