2003-10-21から1日間の記事一覧

酔態小説の傑作

久保田万太郎―戸板康二といった慶応出身の文人の作品に親しんでいると、否応なく目に飛び込んできて頭に刻みつけられるのは、水上瀧太郎という名前である。先般彼の長篇『大阪の宿』*1(講談社文芸文庫)が文庫になった。新刊時(8月)迷っているうちに古本…