2004-01-25 ■ 映画 ラピュタ阿佐ヶ谷 「娘と私」(1962年東京映画) 堀川弘通監督・獅子文六原作/山村聰/星由里子/原節子/山崎努/杉村春子/フランソワーズ・モレシャン/小沢栄太郎/東野英治郎 獅子文六の自伝的作品。最初のフランス人妻に先立たれた序盤と、二番目の妻原節子が急逝する終盤に二度泣かされる。終始目がうるうる。星由里子が可憐。若い山崎努は星の婚約者。獅子文六(映画では岩谷志郎)役の山村聰とキャッチボールをする。加藤剛も星の学生時代の友人というチョイ役で出演。『但馬太郎治伝』で知ってはいたが、獅子文六はこんなにも悲劇的な結婚生活を経験しているのかとあらためて驚く。疎開先の愛媛や、東京に戻ってすぐに住んだ駿河台の洋館(薩摩治郎八旧邸)など、けっこう事実に忠実。原作を読みたくなる。娘を持つのも悪くない。いい映画なり。 「銀座カンカン娘」(1949年新東宝) 島耕二監督/高峰秀子/灰田勝彦/笠置シヅ子/岸井明/古今亭志ん生 志ん生の「疝気の虫」「替り目」に笑わされる。お茶目な高峰秀子。笠置シヅ子との豪華デュエットで「銀座カンカン娘」を唄う。